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「うちの子、アトピーがあるんだけどペット保険って入れるの?」——この悩みを抱えているなら、まず「入れるかどうか」と「入っても意味があるか」は別の問題だと知っておいてほしい。多くの飼い主が「持病=保険NG」と諦めるか、逆に「とりあえず安い保険に入っておけば大丈夫」と思い込むか、どちらかで失敗している。この記事では、持病持ちの犬でも加入できる保険の条件・免責のしくみ・具体的なおすすめ商品を、実際の数字付きで解説する。
結論:持病があっても保険に入れる。ただし「その病気は補償外」が基本
忙しい人向けに先に答えを出す。
持病がある犬でもペット保険には加入できる商品がある。 ただし、ほぼすべての保険で「既往症(すでにかかっている病気)は補償対象外」という条件がつく。つまり、アレルギーで通院中なら、その治療費は出ない。でも、別の病気やケガには補償が効く。
2026年時点でとくに評価が高い3商品を先に紹介する。
- アイペット損保「うちの子」70プラン:補償割合70%、通院1日最大7,500円、手術1回最大15万円。既往症は部位不担保だが、比較的条件が緩い。
- PS保険(ペット&ファミリー損保)「げんきナンバーワン」:70%プランで月額3,000円台〜。持病の告知義務が明確で、その病気のみ除外して加入できる柔軟な設計が特徴。
- ペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」(日本ペットプラス):50%・70%・90%の3段階から選択可。持病の程度によっては引受審査の結果で加入できるケースあり。
まずは一括見積もりで自分の愛犬の保険料を確認するのが最短ルート。
ペット保険の基礎知識:持病があると何が変わるのか
「既往症」と「免責」のしくみ
ペット保険における既往症とは、「加入前にすでに診断・治療を受けていた病気」のことだ。人間の医療保険と同じ考え方。
保険会社はこの既往症に対して、大きく2つの対処をする。
- 部位不担保(特定部位・特定疾患の除外):その病気・その部位だけ補償しない。それ以外の病気には補償が効く。
- 引受謝絶(加入自体をお断り):病気の程度が重い場合、加入そのものができない。
多くの場合は「1」が適用される。たとえばアトピー性皮膚炎があれば「皮膚疾患は補償対象外」という条件付きで加入できる、というイメージ。
告知義務とは何か
申込時に「過去の病歴・現在の治療状況」を正直に申告する義務のことを告知義務という。ここで嘘をついたり隠したりすると、後から保険金を請求したときに「告知義務違反」として契約が解除され、一切支払われない。
実際にあった失敗例:
7歳のトイプードルを飼う飼い主が、1年前に受診した膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療歴を「たいしたことないから」と申告せずに加入。その後パテラが悪化して手術費用23万円が発生したが、告知義務違反として契約解除→保険金ゼロ、という事態になった。持病を隠しての加入は絶対にNG。
持病持ちの犬が保険を選ぶときの4つの重要ポイント
1. 「部位不担保」の範囲を確認する
同じ「アレルギー」でも、保険会社によって除外の範囲が変わる。
- 狭い除外(良い条件):「アトピー性皮膚炎のみ除外」
- 広い除外(厳しい条件):「皮膚・耳・目に関連するすべての疾患を除外」
後者だと、外耳炎や結膜炎まで対象外になる。申込前に約款を確認するか、コールセンターで「具体的に何が除外されるか」を聞いておくこと。
2. 通院補償の有無
持病持ちの犬は定期通院が多い。ただしその通院費は既往症除外で出ない場合がほとんど。問題は「新たな病気の通院費」が出るかどうか。
通院補償なしのプランに加入してしまうと、既往症以外の病気で通院になったときも全額自己負担。動物病院の通院費は1回5,000〜15,000円が標準的な相場(一般的な内科系の診察・検査費用の実態として)で、回数が増えると痛い。
3. 年齢上限と更新条件
多くのペット保険は「7歳まで」「8歳まで」が新規加入の上限。持病の悪化で通院が増える中高齢期こそ保険が必要なのに、この時期に新規加入しようとしても断られるケースが多い。
早めに入っておくことが最大のリスクヘッジになる。
4. 保険料と補償のバランス
持病がある場合、除外された病気の治療費は保険で賄えない。つまり「保険適用になる範囲が狭い分、保険料の費用対効果が下がる」可能性がある。高い保険料を払っても、実際に使えるシーンが限られるなら、補償割合70%の中間プランがコスパ的に合理的なことが多い。
おすすめ商品・プランの比較
持病持ちの犬にフィットする保険3選
各社公式サイト・2026年6月時点の情報をもとに比較する(保険料は小型犬・3歳・月払いの目安)。
| 保険会社・商品名 | 補償割合 | 月額保険料目安 | 通院1日上限 | 手術1回上限 | 年間上限 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイペット損保「うちの子」70プラン | 70% | 約3,500円〜 | 7,500円 | 15万円 | 60万円 |
| PS保険「げんきナンバーワン」70% | 70% | 約3,200円〜 | 8,000円 | 15万円 | 70万円 |
| 日本ペットプラス「どうぶつ健保ふぁみりぃ」70% | 70% | 約3,800円〜 | 8,000円 | 15万円 | 70万円 |
※保険料は犬種・年齢・地域によって変動。各社公式サイトの見積もり機能で確認を。
各商品の特徴
アイペット損保「うちの子」
既往症に対して「特定疾患不担保特約」を付加することで加入可能なケースが多い。免責金額ゼロのプランが基本設計で、「1回目の診療から補償が効く」点がわかりやすい。持病の告知に対するサポートが充実しており、コールセンターで「うちの犬はこの病気があるが加入できるか」を相談できる体制が整っている。
PS保険「げんきナンバーわん」
持病の除外範囲が他社より明確で、「その疾患だけを除外して他はフルカバー」という設計が飼い主からの評価が高い。通院補償の上限日数が年間60日と多めで、複数の病気を抱えがちな中型・大型犬にも対応しやすい。
日本ペットプラス「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
50%・70%・90%の3段階から選べる柔軟さが特徴。持病が軽度な場合、審査の結果で除外なしで加入できるケースもある(審査結果は申込後に確定)。90%プランを選べば自己負担が10%になるため、大きな手術に備えたい人向け。
持病の種類別・保険加入の現実
| 持病の種類 | 加入可能性 | 主な除外範囲の例 |
|---|---|---|
| アトピー性皮膚炎 | 加入できることが多い | 皮膚疾患全般(外耳炎含む場合あり) |
| 膝蓋骨脱臼(パテラ)軽度 | 加入できることが多い | 膝・後肢の整形外科疾患 |
| 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)初期 | 保険会社によって異なる | 心疾患全般 |
| 糖尿病 | 加入が難しいことが多い | 内分泌疾患全般 |
| てんかん | 保険会社によって異なる | 神経疾患全般 |
| 腎臓病(慢性腎不全) | 加入が難しいことが多い | 泌尿器・腎疾患全般 |
心臓病・糖尿病・慢性腎不全のように継続的な管理が必要な疾患は、引受謝絶になる可能性が高い。一方でアトピーや軽度のパテラは、条件付きで加入できる会社が複数ある。
よくある疑問・注意点(Q&A)
Q1. 過去に病気をしたが今は完治している。告知は必要?
A. 必要な場合がほとんど。
「完治」と「治療終了」は違う。保険会社の告知書には「過去○年以内に診察・投薬・手術を受けたことがあるか」という質問がある。完治していても、その期間内に受診歴があれば申告が必要。申告した上で、保険会社が「除外なしで加入可」と判断するケースもある。
Q2. 保険に入った後に新しい病気が見つかったら除外されるの?
A. 加入後に新たに発症した病気は補償対象が基本。
除外されるのはあくまで「加入前からある既往症」。加入後に初めて発症した病気は、通常通り補償される。これがペット保険の基本的な考え方。だから「若くて健康なうちに入る」ことに意味がある。
Q3. 持病があると保険料が高くなる?
A. 保険料自体は変わらないことが多い。代わりに補償範囲が狭くなる。
人間の医療保険のように「持病があるから割増保険料」という仕組みは、ペット保険では一般的でない。代わりに、その病気に関する治療費は補償されないという「除外条件」がつく形が多い。保険料は犬種・年齢・補償プランで決まる。
Q4. 途中で除外条件を外してもらえる?
A. 基本的に難しいが、完治証明があれば可能な会社もある。
アイペット損保など一部の会社では、指定の期間を経て再発がなければ、医師の証明書を提出することで除外を解除できる制度がある。ただし会社によって制度の有無が異なるので、加入前に確認しておく価値がある。
Q5. 補償割合は50%・70%・90%のどれを選べばいい?
A. 持病がある犬なら70%が費用対効果のバランスが良い。
90%プランは保険料が跳ね上がる(70%プランの1.3〜1.5倍になる会社が多い)。持病の治療費が補償対象外な分、実際に使えるシーンが限られるため、まず70%で入っておき、ライフスタイルに合わせて見直すのが現実的。ただし大型犬や手術リスクが高い犬種(フレンチブルドッグ、コーギーなど)は90%の安心感が高い。
Q6. 保険適用外の治療費が多い。そもそも加入する意味はある?
A. 「持病以外のリスク」をカバーできれば十分意味がある。
持病の治療費がずっと続くとしても、ガン・骨折・誤飲・急性膵炎など「突発的な高額医療」のリスクは別に存在する。たとえばラブラドールが誤飲で腸閉塞の開腹手術を受ければ30〜50万円になることも珍しくない(動物病院の診療実態として一般的に知られる水準)。その1回のために保険が役立つ、という考え方ができる。
Q7. 高齢犬(8歳以上)で持病もある。今からでも入れる?
A. 選択肢は少ないが、ゼロではない。
多くの保険は7〜8歳が新規加入上限。ただしアニコム損保の「どうぶつ健保しにあ」など、シニア犬向けに設計された商品も存在する。補償内容は手厚くないことが多いが、「全くの無保険よりはマシ」という選択肢として検討できる。8歳以上の場合は特に、加入できる会社が限られるため、複数社に問い合わせる必要がある。
失敗しないための具体的なアクションプラン
STEP 1:現在の持病を整理する
動物病院から診断書・治療歴の概要を取り寄せる。「いつ」「何の病気で」「どんな治療を受けたか」を整理してから告知書を記入すると漏れが減る。
STEP 2:複数社に見積もりを取る
同じ犬・同じ持病でも、保険会社によって除外範囲・保険料・引受可否が変わる。1社だけで「無理」と判断するのは早い。一括見積もりサービスを活用して、3〜5社を比較する。
STEP 3:除外される範囲を必ず確認する
加入前に「うちの犬の場合、具体的に何が補償対象外になるか」を電話やチャットでコールセンターに確認する。書面で除外内容を送ってもらえる会社もある。
STEP 4:補償内容と保険料のバランスを決める
除外後に実際に使えるシーンをイメージしながら、70%か90%かを選ぶ。月額差が1,000円なら、年間12,000円の差になる。5年で6万円。その差額と補償の厚みを天秤にかける。
まとめ
- 持病があっても、ほとんどの場合ペット保険に加入できる。 ただし既往症は補償対象外になる「部位不担保」条件がつくのが基本。
- 告知義務違反は絶対にNG。 後から「知らなかった」では通らず、保険金ゼロ・契約解除になるリスクがある。
- 持病の種類によって引受可能かどうかが変わる。 アトピー・軽度パテラは比較的通りやすく、糖尿病・慢性腎不全は難しいことが多い。
- 比較すべきポイントは「除外範囲の広さ」「通院補償の有無」「年齢上限」の3つ。 保険料だけで選ぶのは危険。
- 2026年時点でのおすすめはアイペット損保・PS保険・日本ペットプラスの70%プラン。 いずれも持病ありの告知対応に慣れた会社で、コールセンターの対応も評価が高い。
持病がある犬こそ、保険選びに時間をかける価値がある。まずは一括見積もりで保険料と補償内容を比較するところから始めてみよう。