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シーズーは独特の顔立ちと穏やかな性格で人気の犬種ですが、その顔の構造が健康リスクと直結しています。目が大きく飛び出した構造、鼻が短い短頭種の気道、そして皮膚のひだ——これらすべてが疾患リスクの原因になります。

シーズーに多い疾患の多くは慢性化するという特徴があります。一度発症すると年単位で通院が続くため、保険の通院補償の質が特に重要になる犬種です。


シーズーの3大健康リスク

リスク1:眼疾患

シーズーは眼疾患の発症率が全犬種の中でも高い部類に入ります。目が大きく角膜が外部にさらされやすい構造のため、複数の眼疾患リスクを同時に抱えています。

疾患 特徴 費用目安
角膜潰瘍 角膜に傷がつき、悪化すると穿孔する 点眼・処置:月5,000〜20,000円。手術:50,000〜200,000円
乾性角結膜炎(KCS) 涙の分泌が不足し、角膜が乾燥・傷つく 点眼薬を生涯使用:月3,000〜8,000円
眼瞼内反症 まぶたが内側に巻き込み、まつ毛が角膜を傷つける 手術:30,000〜80,000円
白内障 水晶体が白濁し視力が低下。7歳以降に多い 経過観察〜手術:150,000〜250,000円/片目
緑内障 眼圧上昇で視神経が傷む。急性は緊急処置が必要 点眼・内服 月5,000〜15,000円。手術:100,000〜300,000円

シーズーが生涯に眼疾患で支払う治療費の合計は、軽度でも50〜100万円になるケースがあります。点眼薬の慢性使用だけで10年間で30〜80万円に達することを理解しておく必要があります。


リスク2:皮膚疾患

シーズーは皮膚のひだが多く、アレルギー体質の個体も多いため、皮膚疾患が慢性化しやすい犬種です。

疾患 特徴 費用目安
アトピー性皮膚炎 環境・食物アレルギーが原因。かゆみで自傷することも 通院・投薬 年間10〜30万円
脂漏症 皮脂の分泌過多。独特の臭いとべたつき 通院・シャンプー療法 年間5〜15万円
皮膚のひだ皮膚炎 顔のひだに蒸れ・擦れが起きて炎症 定期的なケア・処置 年間3〜10万円
外耳炎 耳の構造と皮膚体質から慢性化しやすい 通院 月1〜2回×生涯 年間5〜15万円

皮膚疾患は完治が難しく、薬・サプリ・食事療法の組み合わせで「うまく管理する」のが現実的な対処法です。そのため、長期にわたる通院費が積み重なります。


リスク3:椎間板ヘルニア

シーズーは短足・胴長の体型で、ダックスフンドほどではありませんが椎間板ヘルニアのリスクを持っています。

項目 内容
発症リスク 犬全体より高め(5〜8歳が多い)
治療費 内科的治療:10〜20万円、手術:30〜70万円
特徴 短頭種の麻酔リスクも加わり、手術の難易度が上がる

慢性疾患前提で試算する10年間の治療費

シーズーが平均的な健康状態で過ごした場合の10年間の治療費を試算します。

疾患 年間費用 10年間の合計
角膜潰瘍・KCS(点眼薬) 80,000円 800,000円
アトピー性皮膚炎 150,000円 1,500,000円
外耳炎 60,000円 600,000円
年間合計 290,000円 2,900,000円

※手術なし、慢性疾患の内科的管理のみの試算。

保険あり/なしの10年間比較

項目 保険なし 保険あり(70%プラン)
治療費合計 2,900,000円 2,900,000円
保険金の受取 0円 2,030,000円
保険料(10年間) 0円 約350,000円
実質負担 290万円 約122万円
差額 ▲168万円

保険があれば10年間で168万円の差が出る計算です。手術ゼロ、慢性疾患の通院のみでこの金額になるところがシーズーの特殊性です。多くの犬種では「手術がなければ保険の元は取れない」と言われますが、シーズーは通院だけで十分に元が取れる犬種と言えます。


シーズーの保険選びのポイント

①通院補償の日数・金額が充実していること

シーズーの慢性疾患は「年間何十回」という通院が必要です。年間20日の通院制限では明らかに不足します。

  • 最低:年間30日以上
  • 理想:無制限または年間50日以上

②眼疾患の補償を確認する

「眼疾患は補償対象外」という保険は存在しませんが、点眼薬の処方が「処置」として認められるか「物品」として対象外になるかは会社によって異なります。慢性疾患の点眼薬が補償されるか事前確認が必要です。

③慢性疾患での更新時の免責追加がないこと

アトピー性皮膚炎・KCSなど、毎年請求が続く疾患を抱えた場合に更新時に免責が追加されないかを確認してください。


まとめ

  • シーズーは眼疾患・皮膚疾患・外耳炎が慢性化しやすく、10年間で200〜290万円の治療費が発生しうる
  • 手術より毎年の通院費の積み重ねが大きくなる犬種
  • 通院補償は年間30日以上・できれば無制限のプランを選ぶ
  • 保険があれば自己負担を30%に抑えられ、累計200万円以上の差が出る

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